>>>→TOPへ

第4回 埼玉県少年剣士リーダー研修会

埼玉県剣道道場連盟は県下の各活動団体で活躍中のリーダー的存在の少年剣士を一同に会し、宿泊を伴う研修会を実施しています。
研修目的

現在の少子化に伴う青少年の減少している中、日本の文化とも言われる剣道の伝統と文化を育み、各地で活躍している少年剣士を一同に会し、宿泊を伴う集団生活を実施して共同生活による生活の協調性を高め、剣道の基本から習熟した技倆の向上を目指すと共に、各地で活躍中、又は剣道に興味のある青少年の保護者等への剣道の理解を深め、剣道を善導して底辺拡大による剣道愛好者の増加を目的とする。

実施期日
平成21年8月4日(火)から5日(水)までの2日間
研修場所
■研修会場
フレンドシップ ハイツよしみ 体育館

■宿泊場所
フレンドシップ ハイツよしみ 宿泊棟

埼玉県吉見町大字黒岩602番地 TEL:048-354-2030
研修会代表者
埼玉県剣道道場連盟会長
剣道範士 八段 野澤治雄 先生
研修会参加者
■指導者 11名
■研修受講者 90名 小学生(5・6年生) 男子70名/女子20名
研修項目
1、集団生活のあり方(清掃・行動のあり方・協調性の醸成等)
2、木刀による剣道基本技稽古方の修得
3、剣道の基本(足さばき・竹刀の操法等基本的な事項)
4、剣道の基本打ち(正面、小手、胴の基本打ち、切り返し)
5、剣道の応用技(攻めての打ち、相手が打ってきた技に対する応じ技等)
6.高度な応用技(相手の動きに応じた俊敏な技等)
7、班別による試合練習(3人1組で班を作り、勝ち上がり・負け下がり)
研修内容
研修会は研修開講式に続き、剣道講話を埼玉県剣道道場連盟会長 範士八段 野澤治雄先生より「少年剣士の学び方」について、具体的な例を引用しながら解りやすく講話をいただいた。少年剣士を引率してきた保護者も一緒に受講し剣道の理解を深めた講話であった。
講話終了後、理事長 教士八段 神山芳男より研修中の宿泊に関する注意事項及び暑さによる健康管理等研修参加への諸注意を指示した。
実技については、理事長の神山芳男を中心に[リーダー研修稽古内容表]に基づき実施し、特に今回は、「木刀による剣道基本技稽古法」について詳細に説明し理解させながら実施した。少年達も真剣に研修し、1時間でほとんどの者が形だけであるが習得した。
防具を着装しての実技は、切り返しを重点に実施後、相対動作で体の運用等の基本練習から激しい打ち合い等の高度な応用技を修得させ、気迫を充実させるよう元立ちに対しての打ちこみ稽古を実施した。
参加者の中には錬度の差が若干あったり、初めての練習メニューのため、戸惑いと不慣れからややついていけない者もいたが、各剣士とも必死に頑張って何回かのうちには出来るようになり、自信を持った姿になり一段と声が大きくなっていくのが印象的であった。
暑さや不慣れのため2名が休んだが、見学しているうちに外の少年が一生懸命にやっている姿を見て再度練習に参加し、最後に終了する時は全員が真っ赤で汗びっしょりの顔で、元気な声で座礼をしていた。
練習中は常に「大きな声・しっかりした打ち」を実行させながら、出来なければ何回でもやりなおしをさせ、剣道を正しく身につけさせるように指導した。各種実技実施中も各活動団体のリーダーであることを自覚させ、その技術を持ち帰り、活動団体の模範となり、参加している意義を理解し修得するような行動をとらせた。練習場は体育館で、夏としてはやや涼しい感じではあったが、湿度が高く蒸し暑い環境だったため、指導者が小まめに動き、少年たちの行動をみながら細心の注意を払い、熱中症等事故のないよう十分配慮した。
研修に参加しての
感想文の作成
宿泊研修中に学習時間を設け、少年剣士全員にリーダー研修に参加して等の感想文を作成させた。
その作成された優秀作文5部選考し、最優秀作文として閉講式の際、受講生の前で発表させた。この作文は保護者等の援助のない、まさに小学生本人の食後の就寝時間前の間に作成されたもので、子供たち個人の能力により考え出された作品であり、小学生でもしっかりした考えのもとに受講している姿がうかがえた。

■『リーダー研修会に参加して』 渋谷成美(上戸田剣道スポーツ少年団)

私はリーダー研修会に来たのは初めてで、少し戸惑っていました。本当のところ、最初は行きたくないなぁと思っていました。でも実際にフレンドシップよしみに来たら知らない子でも気軽に声をかけてくれて他の道場の子と交流するのが楽しくて、稽古にも気合いが出て時間を忘れて夢中で稽古に励むことができました。稽古が終わって面を取ったあとの達成感が心地よかったです。
  その後みんなでお風呂に入ったときは今日の頑張った汗が全部流されてさっぱりし、食事の余った時間に班の友達と遊ぶのも一段と楽しかったです。夜ご飯もバイキングの料理が美味しかったのと、みんなでワイワイすることが出来てダブルに楽しかったです。
  班の子の中には遠くに住んでいる子もいてもしかしたら明日以降会えないんじゃないかな、と思うと、なんだか急にさみしくなって、折角気が合って仲良くなったのに・・・、と思ってしまいます。2泊3日くらいだったら良かったのになぁって思います。そう思うと明日の短い半日を大切にしなきゃなって思います。
  それから今日は時間がなくて友達になれなかった子たちもいるので、出来るだけ明日までに違う道場の子と友達になれたらなと思います。
私は、リーダー研修会の稽古を始めてしたとき、ちょっと厳しいなぁと思いましたが、その厳しい稽古をやり通すことで自分の力も伸びるんだって最後までやり切ることが出来ました。厳しく、的確に指導してくれた先生たちに感謝だなって今すごく感じています。

■『合宿の感想』 安藤 玲(竹紫館)
  ぼくは、リーダー研修会に参加して友達と仲良くなりました。
四誠館の野口君、加藤君、上戸田の増田君と友達になりました。あとは礼儀です。神山先生に「靴をそろえなさい」「道場へ入る時は礼をしなさい」などと、教えてもらいました。他にも面をとって汗をふくときは、面で顔をかくすなどの礼儀を学びました。なので道場に持ち帰って、みんなに教えてあげたいです。
  二つ目は、声を出すことです。自分の道場でもやっているけど、なぜかいつも注意されてしまいます。なのでこれからは、意識して稽古していきたいです。なのでリーダー研修会に参加出来てよかったです。
  ぼくは、このリーダー研修会に参加して学んだことがいろいろあります。あと一日道場のリーダーとして恥のないようにいろいろ取り組みたいです。
  いつもは人数が少ないけれどいろいろな剣道があってすごく勉強になりました。
  あとは友達を大切にして、まだ学べていない竹紫館の人たちに教えてあげたいです。このことを教えてくれた先生や友達に感謝して、これからの稽古に励みたいです。

■『リーダー研修会に参加して』 白井結衣(爽風舘剣道クラブ)
  私は、リーダー研修会は、去年も参加して、去年はすごく楽しかったので、今年も私は楽しみで来ました。去年は、知っている友達が一人しか知らなかったけど、リーダー研修会に来て、友達が出来たので楽しみにしていました。
  最初の稽古1は、あまりきつくなかったです。稽古2は、自分の稽古よりきつかったです。自分のところは、人数も少なく低学年が多く、あまり練習ができないけど、リーダー研修会は、同じ学年や5年生がいて、同じくらいの子と出来るので私はすごく楽しかったです。稽古2の最後のかかり稽古は、きつかったです。きつかったけど、かかり稽古は久し振りだったので、少し楽しかったです。
  夜の学習時間は、私の班の子と他の班の子と一緒にこの作文を書いています。
  明日の稽古は最後なので、頑張りたいと思います。稽古はきつそうです。
  私は2回いけるうちの2回とも来れたので良かったです。友達もいっぱい出来たので今度試合に行くのが楽しみです。1泊2日は短いと思いました。この宿泊で多くの友達ができました。これからも、自分のところの稽古は休まないでがんばっていきたいです。

■『研修会にきて』 利根川拓夢(越辺剣友会)

  ぼくは、このリーダー研修会に初めて参加させてもらいました。このリーダー研修会は、いろいろな埼玉県のチームから来ていることがわかりました。リーダー研修会の稽古では、やったことのない練習ばかりでした。この中でも、全くやったのことのないことは、木刀による稽古法でした。木刀による稽古法の基本1〜基本9の技をまだ完璧にはあまり覚えていません。あと難しかったのは、午後の稽古のはじからはじまでの切り返しです。
  ぼくはみたことのないお友達がほとんどです。中には見たことのあるお友達もいます。僕はこのリーダー研修会のお友達と仲良くしたいです。ぼくはフレンドシップに来たことはありますが、この第1研修室には初めて泊まります。ぼくはこのリーダー研修会に来れてよかったです。そのわけは、まったく会ったことのない友達としゃべったり出来てよかったです。あとは、全然稽古をやったことのない友達や先生とかかり稽古や、普通の練習が出来てよかったです。ぼくは、初めてやった木刀による稽古法や剣道の練習で色々学んだり、出来たりしてよかったです。次にみんなと試合会場で会ったときは、あいさつをしたいです。

■『リーダー研修会で学んだこと』 湯木就久(立明舘心剣道場)

  ぼくは、6年生で初めてリーダー研修会に参加しました。そのリーダー研修会で学んだことがいくつかあります。1つ目は「返事」です。ぼくの通っている道場では、なかなか自分から返事をするというのが余りなく、お母さんにいつも返事をしなさいと言われていました。しかし、このリーダー研修会で返事を自分からそして大きな声で、返事をすることが出来たのでとても良かったと思いました。2つ目は、小手、面、胴のしっかりとした打ち方です。このしっかりとした打ち方を教わる前は、胴が上からなかなか振りかぶれずしっかりとした場所に竹刀が当たらず、相手が痛い思いをしていたので、しっかり胴の打ち方を練習しなければと心掛け、稽古をした結果、胴をしっかり強く打てるようになり、相手も痛い思いをさせないようにすることが出来ました。3つ目は、切り返しの正しい打ち方です。ぼくは、切り返しが少し苦手でした。しかし、この研修会で切り返しを沢山練習したので、しっかり上から振りかぶり勢いのよい切り返しができるようになりました。とっても嬉しかったです。
  ぼくは、このリーダー研修会で友達も出来て、剣道も心も強くなったような気がしました。帰ってからも、自分の通っている道場でこのリーダー研修会で教わったことを参考にして、後輩に教えられるような先輩になりたいです。